日本陸軍軍医学校防疫研究報告抄録
担当者氏名 岡田麗江
作成年月日 2007.11.20
著者 溝上三郎
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室 陸軍軍医大尉
著者2  
著者2肩書  
著者3  
表題 武漢附近に於けるゲルトネル氏腸炎菌に就いて(第2報)
副題 分離菌の家兎に於ける経口感染試験
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
109
種類 原著
分類1 437-23
分類2 437-23
分類3 222-3
分類4  
受付 15.9.26
印刷数 400
米国メモの有無
米国メモ  
開始頁 202-1
終了頁 202-8
索引用人名 溝上三郎 石井大佐 昆野 最上 山賀 羽生 三好 韓 島田 中村 竹下 上原 荒井
索引用方法 感染方法 生存中の菌検索 死後の菌検索 感染発症の判定
索引用材料 定型的ゲルトネル氏菌 マウス B型パラチフス菌(中支で分離)
索引用対象名  
索引用疾病名 ゲルトネル氏腸炎
索引用地名 武漢
索引用その他  
参考文献(邦) 8
参考文献(欧) 0
4
1
背景 ゲルトネル氏菌の家兎に対する経口感染が成立しないや死亡率について様々な研究報告がなされているので、武漢附近で腸チフス様症状を呈した患者から分離したゲルトネル氏菌について、感染成立の有無を検討する。
目的 武漢附近で腸チフス様症状を呈した患者から分離したゲルトネル氏腸炎菌について、家兎への経口感染成立の有無を実験する。
方法 感染方法は、試験菌種の寒天培養したものを口中深く挿入し、直後に少量の餌を与える。一般症状を検査。菌検索方法(生存中は、尿、便、血液より検索。死後の検索)。凝集素検査。観察期間(第1、第2実験は20日、第3,4,5実験は、14日間観察し、生存しているものには、最終日に屠殺)
材料あるいは対象 2kg乃至3kg、時に4kgの白色家兎32匹。使用菌株は、山本株(チャコー型)、小牟田株(ブレーダム型)、石井株(モスコー型)の3株で武漢附近から分離した定型的ゲルトネル氏菌。これらは、使用前に数回マウスを通過させて用いたり、実験を重ねる段階で発症した家兎から分離したものを使用。対照は、B型パラチフス菌(中支で分離したもの)。家兎は雌雄とも使用。
研究対象(実施)年月  
場所  
結果 実験家兎31匹中13匹が経口感染した。死亡したもの9匹で、感染死亡5、原因不明の死亡4、屠殺後に感染と決定したもの8匹。菌型では、菌株によって感染可能であるが、感染しないものもあり、家との個性による(山本株13匹のうち感染数4、小牟田株9匹のうち感染数5、石井株9匹のうち4感染)。感染したものは、多くは発症するが、1例は肝、脾など感染していたが発症せず。血液の凝集価は、感染非感染に関わらず概して上昇。感染発症した場合は、一定の潜伏期を経て発熱、体重減少時に下痢を伴い、血液、屎尿中に菌を検出。血液像にも一定の変化あり。諸家の実験と対比すると、武漢附近で分離したゲルトネル氏菌は、経口感染発症や感染致死の数において家兎に対して菌力の強い菌株でる。
考察  
結論 武漢附近で分離したゲルトネル氏腸炎菌は、家兎に対して経口感染させることができる。しかし、家兎の個性に関係することが大きい。
備考 (昭15.9)の付記あり