担当者氏名 土屋 貴志
作成年月日 2009/8/28
報告フェース情報
著者 村國 茂
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室(主任 石井少将)陸軍軍医大尉
著者2  
著者2肩書  
著者3  
表題 ケオピスネズミノミ(Xenopsylla cheopis Rothschild)に関する実験的研究 第6編
副題 成虫体躯の前後軸長並びに上下軸長測定成績
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
201
種類 原著
分類1 385-1
分類2  
分類3  
分類4  
受付 昭和16(1941).12.30
印刷数  
米国メモの有無
米国メモ  
終了頁 12
索引用人名 川上理一、古屋芳雄、三宅恒方、雇員・田中千秋、技生・松本省三
索引用方法 測定
索引用材料 ケオピスネズミノミ
索引用対象名 ケオピスネズミノミ
索引用疾病名 ペスト
索引用地名 陸軍軍医学校防疫研究室
索引用その他  
参考文献(邦) 5
参考文献(欧) 0
2
8
抄録様式1
背景 ケオピスネズミノミ成虫の形態的記述は少なく、軍陣防疫学教程には雄1.2〜1.4mm、雌2.0〜2.8mm、日本昆虫図鑑には雄1.4〜1.6mm、雌2.0〜3.8mmと記述に差があり、しかも長軸(前後軸)の長さしか示されていない。
目的 前後軸だけでなく上下軸の長さも測定し雄雌比較する
方法 大黒鼠を吸血させて累代飼育した蚤計2000匹(雄444、雌1556)にエーテルで麻酔をかけ、シャーレに移し、1体ずつプレパラートに載せて顕微鏡とマイクロメーターで体長を計測する。さらに、前後軸長と上下軸長の比を雌雄150匹ずつ取り出して計測し算出する
材料あるいは対象 ケオピスネズミノミ、大黒鼠、蚤分離器、硝子円筒、エーテル、シャーレ、顕微鏡、マイクロメーター
研究対象(実施)年月 昭和16(1941)年9月
場所 陸軍軍医学校防疫研究室第22研究室(第1班)
結果 前後軸長は雄1.08〜1.98mm、雌1.08〜2.70mm。上下軸長は雄0.49〜0.91mm、雌0.52〜1.12mm。歪度は雄前後軸0.4、上下軸0.3、雌前後軸0.0、上下軸0.3。前後軸長/上下軸長については、雄雌150匹は前後軸長に応じて大小2群すなわち計4群に分けられる
考察 各軸長の平均値は雄成虫上下軸、雌成虫上下軸、雄成虫前後軸、雌成虫前後軸の順に大きい。雌成虫は雄成虫に比べて一般に体躯が長い。体躯は雄雌とも発育に従って長くなる。前後軸の長いものは上下軸に比べて前後軸がより長い
結論 2000匹(雄444匹、雌1556匹)の体躯の代表値は以下の通り。モードは雄前後軸長1.47mm、雌前後軸長1.89mm、雄上下軸長0.68mm、雌上下軸長0.79mm。中央値は雄前後軸長1.51mm、雌前後軸長1.89mm、雄上下軸長0.69mm、雌上下軸長0.81mm。算術平均±平均誤差は雄前後軸長1.53±0.01mm、雌前後軸長1.89±0.01mm、雄上下軸長0.70±0.00mm、雌上下軸長0.82±0.00mm。標準偏差は雄前後軸長0.15mm、雌前後軸長0.27mm、雄上下軸長0.07mm、雌上下軸長0.01mm。また、L=前後軸長/上下軸長の値は次の通り。算術平均±平均誤差は、雄150匹全体では2.17±0.03、前後軸長1.49mm以上の雄70匹では2.31±0.03、前後軸長1.50mm以下の雄80匹については2.00±0.03、雌150匹全体では2.33±0.02、前後軸長2.00mm以上の雌77匹については2.44±0.03、前後軸長1.99mm以下の雌73匹については2.21±0.02。標準偏差は雄150匹全体では0.31、前後軸長1.49mm以上の雄70匹では0.27、前後軸長1.50mm以下の雄80匹については0.26、雌150匹全体では0.26、前後軸長2.00mm以上の雌77匹については0.26、前後軸長1.99mm以下の雌73匹については0.18。
抄録様式2
抄録 原文引用の場合は「」内に記載してください
注目すべき事項
本文中  
図表  
その他 表紙最下部に「編」の手書き文字あり。同種の165号論文は「P攻撃用武器たるP菌感染蚤輸送容器製作」「満洲第731部隊」といった記述があり実際的な内容にもかかわらずマル秘でないが、学術的な内容の当論文はマル秘になっている
脚注・注釈 ペストを媒介するノミに関する基礎研究の第6編
備考 昭和21(1946)年東京大学より医学博士号を得た博士論文の主論文の第6編
担当者の考察 2000匹(雄444、雌1556)という検体数は165号論文の上下軸測定の検体数と一致。しかし1941年9月という測定時期の記述が正しいとすると、165号の受付は1941年8月16日となっているので、同じ総数および雌雄数の蚤を再度測り直したことになる。しかし、これほど多数の検体を、ぴったり同じ数だけ測定し直せるか?測定時期の記述が誤っており、同じ検体を測ったデータから、より学術的な論文に書き直したのではないか?(165号論文の上下軸長の分布グラフは字が細かく数字が判別できないため、同一検体かどうか検証できない。麻酔剤は165号ではエーテルでなくクロロフォルムになっている)