担当者氏名 大野研而
作成年月日 05・12・4
報告フェース情報  
著者 太田藤市郎
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室(主任 石井少将)
著者2 羽山良雄(担任指導)
著者2肩書 陸軍軍医大佐
著者3  
表題 空襲被害に関する細菌学的小観察
副題  
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
372
あり
種類 原著
分類1 378−
分類2  
分類3  
分類4  
受付 17,6,17
印刷数  
米国メモの有無  
米国メモ  
頁数 12
索引用人名 佐々木茂雄、A.Wilson Jaylor and W.S.Gordon
索引用方法 佐々木氏嫌気性菌分離法(1)、
索引用材料  
索引用対象名 空襲被害者、
索引用疾病名  
索引用地名 荒川区尾久町、
索引用その他 病原性ガス壊疽菌、爆弾投下、
参考文献(邦) 1
参考文献(欧) 1、
19
6
抄録様式1  
背景 昭和17年4月18日、米国飛行機数機が空襲、東京市内外に爆弾および焼夷弾を投下。若干家屋の火災・倒壊
  だけでなく、人命にも危害を与えた。
目的 尾久町佐藤病院および東京市荒川産院に収容された負傷者につき臨床症状を検討するとともに、その患部から
  包帯交換時に菌検索(特にガス壊疽菌を重点に)を行ったほか、爆弾破裂により生じた洞穴周囲の土壌について
  ガス壊疽菌の検索をも実施した。その成績を、総括報告する。
方法 前記収容患者の包帯交換時に立ち会って、直接患部および患部に付着したガーゼから材料を採取しそれぞれ
  肝々ブイヨンおよび普通ブイヨンに24時間増菌培養を行った後さらに以下のように検索を続けた。(1)肝々ブイ
  ヨンに増菌したあとは、佐々木氏嫌気性菌分離法(1)により嫌気性菌を分離し、第1日、3日、5日、7日に規定
  のように処置し、さらに48時間血温培養した肝々ブイヨンの1白金耳をツアイスラー氏ブドウ糖血液寒天平板に
  塗抹し、細谷式嫌気性ビンで嫌気性培養48時間後その集落につき菌種を判定した。さらに病原性ガス壊疽菌を
  検出した時はマウスに対する毒力も合わせて検討した。(2)普通ブイヨンに増菌したものは普通寒天平板および
  血液寒天平板に1白金耳ずつ塗抹、血温培養24時間後の分離集落につき規定のごとく鑑別をして菌種を決定。
  (3)土壌についての検索は佐々木氏嫌気性菌分離法により、患者の材料と同じ方法で実施。なお病原性ガス
  壊疽菌を検出した場合は、さらにマウスに対する毒力も合わせて検討した。
材料あるいは対象 佐藤病院の患者10名、荒川産院の患者3名、計13名。
研究対象(実施)年月 4月20日および21日
場所 荒川区尾久町佐藤病院、東京市荒川産院、東京市内外
結果 上記患者について得た検索成績は第3表。検出したガス壊疽菌の毒力検査成績は第4表。土壌
  につきガス壊疽菌の検出を行ったところ、全例に各種嫌気性菌なかでもウェルシ菌を検出しえた。
  そのなかの一部につきマウスに対する毒力を検討、その成績は第5表。菌検索の結果、菌種の
  鑑別ができない菌株についての細部の検査成績は第6表。
考察 (1)負傷者全員について各種好気性菌を検出分離したところ患部直接からの成績と患部に付着したガーゼから
  分離した成績とおおむね一致した。(2)病原性ガス壊疽菌は、13例中4例(30,7%)で陽性を示し、患部直接
  より分離したものとガーゼから分離したものはおおむね一致した。(3)分離したウェルシ菌はいずれもマウスに対
  し、毒力(80−40m.L.D.)を有する。(4)病原性ガス壊疽菌を検出した負傷者に対しては、特にガス壊疽血
  清注射をしなかったが臨床上ガス壊疽を発症したものはない。(5)爆弾が破裂した場所の土壌からは、100%
  にウェルシ菌を検出し、いずれもマウスに対して毒力があった。すなわち、患者材料から検出したウェルシ菌は
  土壌中から介入したものと考えられる。(6)しかし毒力のあるガス壊疽菌に侵入されても、一例も発症せず。これ
  は、病原体の侵襲を受けても発症の条件が整わない為に、感染発病しなかったと考えられる。
結論  
抄録様式2  
抄録  
注目すべき事項  
本文中  
図表  
その他  
脚注・注釈  
備考  
担当者の考察