担当者氏名 三宅貴夫
作成年月日 2005/12/7
報告フェース情報
著者 今瀬一夫
著者肩書 陸軍軍医学校防疫研究室(主幹石井軍医正)、陸軍三等軍医正
著者2 小口亘
著者2肩書 陸軍軍医学校防疫研究室(主任石井少将)、陸軍一等軍医
著者3  
表題 浜松市におけるゲルトネル氏菌罹患者多数に関する原因調査報告
副題  
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
第2部399号
有り
種類 原著
分類1 437-2
分類2 333-34
分類3  
分類4  
受付 1936/11/
印刷数  
米国メモの有無 無し
米国メモ  
頁数 48
索引用人名 無し
索引用方法  
索引用材料  
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他  
参考文献(邦) 無し
参考文献(欧) 無し
2 写真16
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抄録様式2
抄録 昭和11年浜松市で三好野菓子店で製造販売した大福餅に食べた中学生とその家族、軍部関係者など2049人が罹患し、うち41名が死亡した事件について、防疫研究室として憲兵らの協力を得ながら、その原因について調査したものである。調査は、三好野菓子店の構造、従業員の業務、経歴、その家族、餅類の製造過程、家族罹患例、罹患者における大福餅と他の菓子類摂取、軍部罹患者の大福餅と他の飲食、原材料の搬入経路、菓子店の原料、水、手ぬぐい、ネズミの糞、飼い猫の糞などの菌検索、作為的に細菌が混入された場合として関係者の身辺調査(思想犯、外国人、朝鮮人、怨恨関係者など)、大福餅中の毒物の有無、天候などについて行われる。調査で判明した製造過程で使う浮粉(小麦粉から作られる良質なでんぷん)に付着したゲルトネル菌(現在はSalmonella Enteritidisと呼ぶ)が原因と判定する。この浮粉の入手経路の調査、浮粉の培地での同菌の発生繁殖実験、静岡県で使用されていた細菌性殺鼠剤との関係も調べる。浮粉がゲルトネル菌に汚染された経路は、鼠による可能性もあるが調査から結論は得られなかった。
 
本文中  
図表  
その他  
備考  
担当者の考察 「浜松大福餅事件」として有名な食中毒事件である。軍部、憲兵隊などによる大掛かりな調査が行われ、陸軍軍医学校も協力しした。これは細菌や毒物混入による集団殺人事件の可能性もあったためと思われ、調査が無関係と思われる人にもおよぶ徹底的なものである。ここで明らかになった事実関係が後に、香港で収容所に入りきれない難民を軍部がゲルトネル菌を混ぜた湯を飲ませた虐殺事件(波8604部隊)に適応されたのであろうか。