担当者氏名 三宅貴夫
作成年月日 2005/12/19
報告フェース情報
著者 今津綱幹
著者肩書 陸軍軍医学校防疫研究室(主任石井軍医正)、陸軍三等軍医正
著者2  井上隆朝
著者2肩書 陸軍軍医学校防疫研究室(主任石井軍医正)、陸軍一等軍医正
著者3  
表題 蘇満国境虎林県における黄疸を伴う流行性熱性の概況調査
副題  
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
第2部429号
有り
種類 原著
分類1 331-36
分類2 221
分類3 436
分類4  
受付 S10.1.10
印刷数  
米国メモの有無 有り
米国メモ Secret
頁数 16
索引用人名  
索引用方法  
索引用材料  
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他  
参考文献(邦) 0
参考文献(欧) 0
1 写真10
3
抄録様式2
抄録 昭和9年10月頃より当時満州国の北端のソ連と国境を接する地域の朝鮮人を中心に黄疸を伴う伝染病が流行したので、その情況や原因などを調査した。今津らは、流行地域で患者を診察し、血液や尿を採取し、原因菌の特定と流行経過を明らかにしようとした。同地域では患者数636人、このうち294が死亡している。細菌学的な調査では原因菌が特定できなかったが、流行の仕方、症状等からパラチフス系細菌疾患と推定した。流行の原因として、朝鮮族の不衛生な生活習慣や環境あるいは知識の欠如などを挙げ、さらにソ連在住の朝鮮人による細菌を使った秘密工作の可能性も否定できないとしている。今後、細菌流行がある場合、細菌工作によることも念頭に置いて対策を立てる必要があると警告している。
 
本文中  
図表  
その他  
備考  
担当者の考察 論文の考察で、ソ連が既に極東での軍事工作として細菌戦を行い、ペストや天然痘を撒布しているのは事実であと述べている。このことが同地域での調査を行ったした理由の一つと思われ、流行の原因としてソ連の関与を示唆しているようだ。当時、細菌兵器開発は日本軍だけでなく、各国が秘密裏に研究、実施していたようである。なお、報告者は論文のなかで流行地域で農作物の収穫不良、冷害に加えて流行のため多数の死者が出たことに「誠に同情を禁じえない」と朝鮮人への思いは述べている。やや奇異な印象を受けるが、軍医も人間なのだろう。