日本陸軍軍医学校防疫研究報告抄録
担当者氏名 岡田麗江
作成年月日 2007.11.20
著者 弘岡正
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室 陸軍軍医大尉
著者2 増田知貞 坂野廣代
著者2肩書 陸軍軍医大佐(担任指導) 嘱託(協力)
著者3  
表題 結核菌の液体培養に関する基礎的研究
副題 第3報 液面抗元、深部抗元を以てする結核補体結合反応に関する研究
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
521
種類 原著
分類1 421-1
分類2 314-21
分類3 355-21
分類4  
受付 18.4.21
印刷数  
米国メモの有無
米国メモ  
開始頁 521
終了頁 521-7
索引用人名 弘岡正 井上大佐 増田知貞 坂野廣代 東テルヨ(実験助手) 鈴木松治(実験助手) 鴻上 長谷川 武田 須賀井 楠 野村 中島 広田 今西 伊藤 今堀 柴田 伊藤 Witebsky, Klingenstein, Kuhn, Sachs, Wassermann, Wilsons
索引用方法 結核補体結合反応 液面抗元 深部抗元 
索引用材料 人型結核菌(奥津株) 緬羊血球 海獏補体 家兎 健康者血清 結核患者血清 梅毒患者血清
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他  
参考文献(邦) 16
参考文献(欧) 5
0
3
背景 結核補体結合反応の術式は臨床的価値への応用が高められ、wassermannなど、日本においても鴻上、長谷川等により抗元が考案され、鋭敏性、特異性も目覚ましい発展をとげてきた。が、結核の診断上、特に予後の問題についての一層優秀な抗元と術式が期待されている。
目的 深部培養結核菌の抗元性に関する研究に続けて、Witebsky, Klingenstein und Kuhn法に従い、既報の血清・グリセリン培地に深部培養した結核菌及びSauton培地に液面培養した結核菌より調製した抗元を用いて実験した結核補体結合反応の成績を報告。
方法 人型結核菌(奥津株)により、Sauton培地培養による液面抗元、既報血清・グリセリン培地培養より深部抗元を調製する。溶血素、補体、感作血球浮游液の製法 健康者血清、結核患者血清、梅毒患者血清と結核補体結合反応を検討。
材料あるいは対象 教室保存人型結核菌(奥津株) 液面抗元 深部抗元 健康者血清 結核患者血清 梅毒患者血清 緬羊 海貘 家兎 Sauton培地 血清・グリセリン培地
研究対象(実施)年月  
場所  
結果 健康者203例(陸軍軍医学校入学生で入学時身体検査異常ない学生、ツベルクリン皮内反応は陸軍軍医学校内科教室で実施)の結核補体結合反応成績は、液面抗元には5.9%、深部抗元に7.4%が陽性。深部抗元に陽性者は液面抗元も陽性。結核患者187例(陸軍軍医学校、臨時東京第一陸軍病院、牛込済生会病院入院中)の血清への結核補体結合反応は、液面抗元陽性56.6%、深部陽性66.4%で液面抗元陽性者は全て深部抗元陽性。梅毒患者血清100例(陸軍軍医学校軍陣防疫学教室ワッセルマン反応検査室で検査した陽性例)の反応成績は、液面抗元に52%、深部抗元に60%の非特異性反応を呈す。
考察  
結論 液体表面培養菌で調製した抗元(液面抗元)、液体深部(管底)培養菌で調製した抗元(深部抗元)共に、結核患者血清に対して強い抗元性を有した。両抗元ともにその抗元性には顕著な差は認められない。ツベルクリン皮内反応陰性健康者に対して、両抗元ともに結核補体結合反応は陰性である。ツ反応陽性者に対しては5.9〜7.4%の陽性率である。結核患者血清に対しては、液面抗元は55.6%、深部抗元は、66.4%の陽性率を呈す。梅毒患者血清には、液面抗元は52%、深部抗元は60%の非特異性反応を呈する。
備考