担当者氏名 大野研而
作成年月日 06・1・3
報告フェース情報  
著者 太田藤市郎
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室(主任 井上大佐)
著者2 出井勝重
著者2肩書 担任指導 陸軍軍医少佐
著者3 小林六造
表題 血漿凝固要素に対するウエルシ菌培養濾液作用を応用せるウエルシ免疫血清の効力測定法について
副題  
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
532
なし
種類 原著
分類1 428−4
分類2 358−
分類3  
分類4  
受付 昭和18.5.18
印刷数  
米国メモの有無  
米国メモ  
頁数 23
索引用人名 植村尚清、 Hirschfeld u.Klinger, Frankel u.Thiele, Brandt, 羽山良雄、 小山諒、 G.Seiffert,
  F.P.O.Nagler, Kolle, Kraus u.Uhlenhuth, Borthwick, Prigge, J.H.Mason and A.T.
  Glenny, Mona Liewellyn Jones, Mollie Barr, T.Dalling and Helen E.Ross, Wilsdon,A.
  J. Nicholson,J.A. Bull and Prichett, Henry and Lacey, Kendall and Shmidt
索引用方法 血漿凝固反応、ワッセルマン氏反応、マウス体内中和試験
索引用材料 ウエルシ菌(PB64)毒素、臓器アルコール浸出液(抗原)、塊酵素原、塩化カルシウム溶液、蓚酸血漿希釈液
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他  
参考文献(邦) 3
参考文献(欧) 17
1
23
抄録様式1  
背景 1914年Hirschfeld u.Klinger両氏は梅毒血清診断の一新法として血漿凝固を基礎とする凝固反応を報告し
  その成績はワッセルマン氏反応に劣らないと述べた。それ以来多くの研究者により追試され、その価値が認めら
  れ、またその成績はワッセルマン氏反応とほぼ一致することが立証された。H.K.両氏は本反応の機転を次の
  ように説明している。すなわち臓器エキスの作用により血清(とくにグロブリン)が超顕微鏡的沈殿をおこし、類脂
  肪体の細片をとりかこみ、類脂肪体の凝固活動性を消失させることにあるとし、またワ氏反応ではこのグロブリン
  沈殿は補体の作用によって起こる変化によりはじめて間接に証明されるが、凝固反応においては直接リポイドに
  おいて認識することができると述べている。一方、羽山(1930)により、臓器アルコール浸出液にハブ毒を作用
  させたときその凝固促進性ならびにワ氏反応における抗原性を著しく減弱させることが証明されたが、私も最近
  ガス壊疽起因菌中、ウエルシ菌(PB64株)の毒素に臓器アルコール浸出液の血漿凝固促進性を阻止する作用
  があることを発見した。
目的 各種免疫血清の抗毒素価測定法は、現今マウスで毒素・抗毒素の中和関係を判定するものが慣用されている
  が、マウスの入手が困難となった今日、ワ氏反応において溶血の有無により梅毒の有無を判定するように、血漿
  凝固反応を利用し、その凝固出現の有無を以って、試験管内で、毒素・抗毒素の中和関係を測定しようと試みた。
  すなわちウエルシ菌毒素とその抗毒素との中和関係を血漿凝固反応出現の有無により測定し、マウス体内中和
  試験で行った成績と、常に一致する新しい測定法を考案したので、ここに報告する。
方法  
材料あるいは対象 @ウエルシ菌(PB64)毒素、A臓器アルコール浸出液(抗原)、B塊酵素原、C塩化カルシウム溶液、D蓚酸
  血漿希釈液、E可検血清
研究対象(実施)年月  
場所  
結果 先に述べた方法で調整し予備試験を経たPB64菌毒素液、抗原、塊酵素原液、塩化カルシウム
  液ならびに蓚酸血漿をもって、可検血清の各種濃度希釈液につき、凝固反応出現の有無により
  その抗毒素価を測定しようとした。(表14)。**血漿凝固反応による測定価と従来のマウス体内
  中和試験による測定価との比較**<第1の方法>凝固反応に使用するウエルシ菌(PB64株)
  硫安毒素原液1ccに可検血清の各種濃度希釈液1ccを加え混和後血温に60分放置し充分中和
  させたあと、その一部を凝固反応に、他の一部をマウス3匹に静脈注射し、血漿の凝固を発現させ
  る血清希釈度とマウスの死亡を防御しうる血清希釈度とを比較した(表15,16)<第2の方法>
  ウエルシ免疫血清およびPB64硫安毒素を以ってマウス体内中和試験ならびに血漿凝固反応に
  よって単位価を測定したところ、いずれも同一価を得た。(表17,18)
考察  
結論 1.H.K.両氏の創案による血漿凝固反応を用いた梅毒血清診断法を応用してウエルシ免疫血清の抗毒素価を測定することができた。2.この凝固反応を用いて測定した抗毒素価はマウス体内中和試験による抗毒素価と一致した。3.血漿凝固反応に対し阻止作用を有するのはウエルシA型菌毒素に特有で、他のガス壊疽菌、破傷風、ジフテリア菌毒素などには欠如しておりこの反応で測定できるのはウエルシA型菌免疫血清に限定される。ただし、ウエルシB,C,D型菌につ
  いては実験していない。4.私はウエルシA型菌毒素中に含まれ、血漿凝固機転を阻止する要素を発見したが、これはこの毒素中の致死毒素とは異なる別個のもので、熱に対する抵抗性はほぼ等しく、60℃1時間の加熱で破壊消失する。5.血漿凝固機転における抗原の作用はその中のコレステリンの量に比例して減弱するが、本反応用抗原としてはそれを含まないものより、0,45ccの割りに含んだものを正常希釈法に従って希釈したものが最良の成績を示すものである。
抄録様式2  
抄録  
注目すべき事項  
本文中  
図表  
その他  
脚注・注釈  
備考  
担当者の考察