日本陸軍軍医学校防疫研究報告抄録
担当者氏名 岡田麗江
作成年月日 2007.11.20
著者 溝上三郎
著者肩書 陸軍軍医大尉
著者2  
著者2肩書  
著者3  
表題 余の本邦及中支に於いて分類せる「ネズミ・チフス菌に就いて
副題  
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
57
種類 原著
分類1 437-2
分類2 332-37
分類3 437-1
分類4  
受付 15.11.8
印刷数 400
米国メモの有無
米国メモ  
開始頁 1
終了頁 15
索引用人名 溝上三郎 石井 平井 岡田 青木 窪田 林 曾田 松本 中川 瀬川 本吉 前田 大城 杉田 安倍 小島 井手 岡田 昆野 菊池 Loeffler, kaensch, Kauffmann, kristensen, Edwards, Hermann, 
索引用方法 生物学的性状 血清学的性状 ヴィダール反応
索引用材料 分離菌 ネズミ・チフス菌 岸本株 國澤株  マウス モルモット 家兎
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名 東京 中支武昌 台湾
索引用その他  
参考文献(邦) 11
参考文献(欧) 12
0
10
背景 ネズミ・チフス菌は、1890年にマウスの流行病の原因菌として分離されるも、以降肉中毒の原因菌として知られる。欧州では、B型パラチフス菌、ゲルトネル氏菌との鑑別で論議されることが多い。我国では、人間への感染例の報告が少なく、動物からの分離の報告も少ない。昭和12年東京で食中毒の単発例、昭和13年中支武昌で集団食中毒例を経験したので報告する。
目的 ネズミ・チフス菌による東京での食中毒単発例と中支武昌での集団食中毒例の概略と分離菌3株の細菌学的性状について述べる。
方法 臨床事項の記述。分離菌の生物学的性状、血清学的性状をみる。
材料あるいは対象 対照患者は、東京1例、中支武昌7例。分離菌3株(東京1,中支武昌2)。対照菌 、マウス、モルモット、家兎
研究対象(実施)年月  
場所  
結果 菌は、便、尿に排泄され、血液培養は陰性。グラム陰性の短桿菌で運動活発。80℃では1分以内で死滅し、一般サルモネラ菌より強い抵抗力である。マウス、モルモットの腹腔内感染試験、マウスの食餌試験で感染死亡。家兎は食餌試験で死亡せず。O抗元構造は、岸本株はT、W、Xであり、中支分離菌関澤、小西株は、W、Xでなる。B型パラチフス菌非特異相は、ネズミ・チフス菌の有するもの以外の特有な非特異相を有する。
考察  
結論 本邦及び中支の食中毒患者よりネズミ・チフス菌3株を分離。分離菌のO抗元構造は、本邦のものはT、W、Xであり、中支のものは、W、Xよりなり、両者は明らかに区別出来る。培養性状においても稍異なることあり。分離菌は、マウスに対し、腹腔内、経口感染をし、死亡させる。B型パラチフス菌非特異相は、ネズミ・チフス菌の有する非特異相以外の特有な非特異相を有する。
備考