日本陸軍軍医学校防疫研究報告抄録
担当者氏名 岡田麗江
作成年月日 2008.3.28
 
著者 沼澤保
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室 陸軍軍医少佐
著者2 堀越新次
著者2肩書 実験助手
著者3 村杉彰 実験助手
表題 痘毒の性状並びに痘瘡免疫に就いて
副題  
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
593
種類 原著
分類1 472-3
分類2 472-4
分類3 340-72
分類4  
受付 昭和17.7.17
印刷数  
米国メモの有無
米国メモ  
開始頁 593
終了頁 593-41
索引用人名 沼澤保 緒方規雄 井上大佐 堀越新次 村杉彰 藤田秋治 重田 斉藤 長野 四宮 矢追 和田 井口 安東 金澤 橘 笠原 W.Lioyd and A.F.Mahaffy, Phlip Keller,  Nungester,Jourdonais and Wolf,  Anderson and Oag 
索引用方法 痘毒生存pH測定 太陽燈単位(H.S.E.)測定 レントゲンの痘毒への影響測定 ムチンの痘毒保護作用
索引用材料 家兎睾丸苗 タイロード液 人工太陽灯紫外線 レントゲン線 ラジュウム 褐色瓶 ムチン添加痘毒 
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他  
参考文献(邦) 26
参考文献(欧) 7
0
33
背景 現制の痘苗の熱地に於ける発痘力著減の対策の研究を命じられた。
目的 物理的作用、粘素の痘毒への影響や痘瘡免疫について研究する。
方法 家兎睾丸苗(最小発痘量0.2cc.10萬倍)の作成、痘毒生存pH測定 物理的作用(冷温熱、レントゲン線、人工太陽光線、超音波など)の痘毒への影響の測定。超音波、粘素、各波長放射線、精製痘苗の痘瘡免疫の測定 
材料あるいは対象 家兎睾丸苗痘毒(最小発痘量0.2cc.10萬倍) 健康アルビノ株白色家兎、横河式電気pH測定器、ソラックス燈赤外線(本校皮膚科備附器機;110V. 9A)、人工太陽灯紫外線(本校皮膚科備付ラクサー;S型100V. SA.)、容器8シャーレ、褐色瓶)、アームール(Gastric Mutin,高橋少佐より恵与)、ウィルソン(Gastric Mutin, 上田大尉より恵与)、グリセリン、加熱減殺痘毒、超音波処置生痘毒。
研究対象(実施)年月 人工太陽燈紫外線、太陽光線照射は昭和18年5月1.2.3.日実施
場所  
結果  
考察 改良粗苗の具備すべき要件:弱アルカリ性濃厚痘苗を封入すること。至適保護物質の選定。各種波長放射線の影響を顧慮するときは、前述の他、容器は肉厚な着色瓶、封入すべき痘毒の量もなるべく多量であることがよい。
結論 痘毒の性状:物理的作用の影響は濃度、液量、容器の性状(褐色瓶減殺せず)や作用時間に左右される。各種波長放射線中痘毒減殺力最強は、紫外線で波長これより遠ざかるほど弱い。痘毒保護物質はペプトン、粘素、健康家兎血清などあるが、痘毒に及ぼす物理的作用の種類により特異性がある。痘毒のpHが弱アルカリ生に保持されると痘毒保存上よい。現制粗苗は少なくとも熱地性痘毒とsて不適当である。粘素の存在で痘毒最小発痘量は増強されない。痘瘡免疫では:各種波長放射線は痘疱発育を障碍すると共に痘毒減殺素産生能を増強させる。この作用が紫外線が最強。完全死滅痘毒は痘瘡免疫を成立させない。超音波処置生痘毒は特異選択的に痘瘡免疫体産生を増強させない。人体接種量、接種方法による精製痘苗の痘瘡免疫効果は粗苗に比し遜色ない。
備考