担当者氏名 土屋 貴志
作成年月日 2004/10/4
報告フェース情報
著者 村國 茂
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室(主任 井上大佐)陸軍軍医中尉
著者2 林 實
著者2肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室(主任 井上大佐)嘱託
著者3  
表題 飼育用給血原大黒鼠の性別とケオピスネズミノミの繁殖との関係
副題 卵胞ホルモンの影響に就て
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
618
種類 原著
分類1 381-2
分類2 385-6
分類3  
分類4  
受付 昭和18(1943).7.30
印刷数  
米国メモの有無
米国メモ  
終了頁 11
索引用人名 小酒井・林、田中、馬場 / 助手 清水英治、榎本富雄
索引用方法 石油空缶、金網製固鼠器、村國式分離器(II)、水盤、物体盤、双眼実体顕微鏡(グリノー式)、電気ストーブ(室内保温用)
索引用材料 残飯、ホスカルビン、食塩、アスコルチン(以上餌団子原料)、オバホルモン(帝国臓器薬研究所製卵胞ホルモン)、Dobell氏液(蚤の固定用)
索引用対象名 大黒鼠、ケオピスネズミノミ
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他 「ケオピス気候」(ケオピスネズミノミの最適繁殖環境)
種類  
参考文献(邦) 5
参考文献(欧) 0
1(大黒鼠♂♀の成長曲線グラフ2枚を「第1図」としている)
5
抄録様式1
背景 「『ケオピス気候』が決定せられ人為的に蚤の生存繁殖に好適なる環境の調節可能とならば、全く同一環境中に於て異種動物の血液の価値を比較し得べし。然し乍ら現在は猶厳密に異常血液の価値を正当に評価すべき実験方法存せざるなり。本種蚤の生存は環境の温湿度等によりて極めて鋭敏なる影響を蒙るものにして、本種蚤の栄養生理を理解せんには此のケオピス気候成立因子に対する顧慮を忽せにすること能わず」(p.2)
目的 ケオピス気候の成立因子を知るために、吸血源としての大黒鼠の血液成分の変化の影響、とくに雄雌の相違と、卵胞ホルモン給餌の影響を知る
方法 ガス炎で滅菌した石油空缶に、新鮮乾燥鋸屑150gを入れて実験容器とし、滅菌済の金網製固鼠器に固定した大黒鼠一匹を入れる。雄鼠、雌鼠、卵胞ホルモンを与えた雌鼠、の3種類について2つずつ、計6つの実験区を作り、それぞれに蚤の成虫雄雌各10匹合計20匹を入れる。鼠が死んだらすぐに健常なものに交換。鼠の飼料は「従来一般に使用せられある穀物、麩、野菜などの投入を止めて」残飯100g、ホスカルビン3g、食塩1g、アスコルチン微量を混ぜ20g大の団子とし、鼠1頭に1日1個与える。卵胞ホルモンを加える場合は「オバホルモン」1/4錠(「1錠は100i.u.国際単位」)を団子1個に粉末として混ぜる。団子の表面が湿っていると蚤が付着し鼠に喰われるので「予め充分に表面を乾固」せしめる。飼育室は電気ストーブで保温し、乾燥を防止するため床に絶えず撒水する。「比較的恒常に良好なる気候を呈すること予め明かなりし東側飼育棚中段を使用し此に6缶とも配列し、更に毎日1回宛順送りにその位置を変換し、以て全実験期間を通じ飼育缶の位置による影響を除去する如く努力せり」(p.4)。第2世代の成虫が約1か月後に出現すると予想し「実験開始後即ち4月17日第1回調査を行い其の後10日毎に各缶内のケオピスネズミノミ成虫を村國式分離器第II号にて分離し之を水盤上に浮べ順次物体盤に載せて其の♂♀別を双眼実体顕微鏡(グリノー式)にて判別記録せり」(p.7)。記録が終わった蚤は元の缶に戻す。第3世代がほとんど出現し終わる頃まで観察し、6月16日に実験終了。「最後の分離成虫は悉くDobell氏液にて固定し体長その他の測定に供せり」(p.7)
材料あるいは対象 「供試蚤成虫は陸軍軍医学校防疫研究室にて石油缶を容器とし鋸屑を蚤床とし大黒鼠を給血源として累代飼育中のものより、昭和18年3月22日より同23日間に於て羽化せる羽化後24時間以内の未吸血♂♀成虫」「大黒鼠は70g前後の健康正常なるもの」(p.3)
研究対象(実施)年月 昭和18(1943)年3月23日〜6月16日
場所 防疫研究室第22研究室第1班付属飼育室
結果 (省略、結論参照)
考察 (省略、結論参照)
結論 「要之本実験の範囲内に於ては同重量の大黒鼠♂♀を各別に給血源としたる場合は♀の蚤繁殖に及ぼす効率稍稍大にして、更に此の♀大黒鼠飼料に卵胞ホルモンを添食せば、飼育蚤の世代を重ぬるに随い、其の効率は飛躍的に増大する傾向を示すことを知り得たり」(p.11)
抄録様式2
抄録 原文引用の場合は「」内に記載してください
注目すべき事項
本文中 小酒井望・林(實?)の防研報告2部458号、田中(英雄?)の「関防報告」(関東軍防疫給水部研究報告?)、馬場の防疫研究室での談、村國自身の防研報告2部の各掲載論文を引用
図表  
その他 第2世代の増加率はあまり変わっていないが、第3世代は卵胞ホルモン投与群が非投与群よりも約2倍の成虫出現増加率になるので「世代を重ぬるごとに」という表現になるのだろうが、第4世代、第5世代とさらに増加するかどうかは不明
備考 卵胞ホルモンは雌の蚤に作用し繁殖を旺盛にすると考えた?