担当者氏名 大野研而
作成年月日 06・2.1
報告フェース情報  
著者 宮崎淳臣
著者肩書 陸軍軍医学校軍陣防疫学教室(主任 井上大佐) 陸軍軍医大尉
著者2  
著者2肩書  
著者3  
表題 破傷風及びガス壊疽人体能動免疫に関する研究
副題 第1篇 文献総覧
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
 出典社名  
648
なし
種類 叢報
分類1 426−5
分類2 427−5
分類3 340−26
分類4  
受付 昭和18.9.25.
印刷数  
米国メモの有無 あり
米国メモ  
頁数 23
索引用人名 蛯名、Bergey D.H.,Brown,C.P.,Etris,S.,Descombey,P.,Glenny,A.T.,Barr M.,Liewellyn-Jones,M.,Mason,J.H.,
  Hopkins.B.E.,Poppe,C.G.,Waddington,H., Wallace,U., Gold,H., Gooke,R.A., Hampton,S.F.,Shermann,W.B.,
  細谷、宮田、岸野、高田、寺尾、藤井、三谷、林、長崎、松岡、柳沢、大谷、Jones,F.G., Moss,J.M., 加藤、
  Kestermann,E., Schleiling,th., Vogt, K.E., Kloske-Kiel,F., 倉内、Lincoln,E.M., Greenwald, C.K., Lowenstein,E.,
  ロシア名、永井、川島、佐伯、太田、Parish,H.J., Oakley, C.L., Penfold,W.J., Tolhurst,J.C., Wilson,Dougllas, 
  Ramon,G., 高橋義夫、佐藤新一、Saquepee,E., Sneath,P.A.T., 渡辺、Wells,D.M., Graham,A.H., Havens,L.C.,
  Whittingham,H.E.,Wolters,K.L., Dehmel,H., 矢追、矢島
索引用方法  
索引用材料  
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名  
索引用その他  
参考文献(邦) 15
参考文献(欧) 32
 
 
抄録様式1  
背景  
目的  
方法  
材料あるいは対象  
研究対象(実施)年月  
場所  
結果  
考察  
結論  
抄録様式2  
抄録 *緒言:破傷風毒素がホルマリンと熱との協同作用によりトキソイド化することは、Lowenstein, Eisler(1910)によ 
  り発見されていたが人に能動免疫として実用化されるまでにはいたっていなかった。ジフテリア毒素につき同じ
  ことが、Glenny(1923),Ramon(1924)により見出され、Ramonハジフテリア・アナトキシンを実用化し人体能動免疫
  法を確立した。それ以来、破傷風とガス壊疽に対するトキソイドによる能動免疫は各国の学者により研究され、
  破傷風は、フランス、ソ連、アメリカ、イギリス、イタリアなどの軍隊で混合ワクチン(チフス、パラチフスと混合)とし
  て実用化されている。これに対してガス壊疽はまだ研究の途上である。大東亜戦争勃発直後オランダ軍が、粗製
  トキソイドによる破傷風とガス壊疽能動免疫を実施した情報があるが詳細は不明である。しかしこの情報は第2次
  欧州大戦と大東亜戦争の勃発を期とする列国のガス壊疽能動免疫の研究完成を暗示するものとして重要である。
  以下文献により調査したところを記載する。
  第1章:破傷風能動免疫:第1節:破傷風トキソイドおよび細谷氏精製トキソイドによる能動免疫(内容・略)、第2
  節:破傷風明礬トキソイドおよび細谷氏精製明礬トキソイドによる能動免疫(内容・略)、第3節:破傷風トキソイドお
  よび混合ワクチンによる能動免疫(内容・略)、第4節:破傷風能動および受動併用免疫(内容・略)、第5節:結論
  :1)破傷風能動免疫はアナトキシン(トキソイド)を通常1ccずつ種々の間隔で注射する。トキソイドは3回、明礬
  トキソイドは2回でよい。負傷時さらに注射する。各注射の間隔は長いほうがよい。(3−4W以上)。2)明礬トキソ
  イドはトキソイドより免疫元性が優れており、注射に伴う不快な反応を起こす事が少ない。3)予防注射で抗毒素が
  形成される経過は緩徐で、3−5M後最高となる。抗毒素形成の弱い者がある。抗毒素量は12−18Mの間、最
  高量を維持し徐々に減量する。4)予防接種を一度受けたものは、12−18Mごとに再注射する。再度トキソイドを
  注射すると、抗毒素の形成は極めて敏活で7−15日後には、注射直前の抗毒素量の数百倍に達する。5)負傷
  時、予め予防接種を受けたもの以外はトキソイドを注射する事は無意味である。傷面の手当て後、直ちにトキソイ
  ドを注射し、25分後、普通の治療血清を他の場所に注射し、2週間後に第2回トキソイド注射、さらに3週間後、
  第3回トキソイドの注射を行う。6)軍隊能動免疫は、チフス・パラチフスワクチンにトキソイドを混合し接種する。
  第2章:ガス壊疽能動免疫:第1節:ウエルシ菌明礬トキソイドによる能動免疫(内容・略)、第2節:ウエルシ菌、
  ビブリオン・セプチック菌、ノービー菌ならびに破傷風混合明礬トキソイドによる能動免疫(内容・略)、第3節:結論
  :1)Penfoldによればウエルシ明礬トキソイドを4週間間隔で2回(0,5cc、1cc、または1cc、1cc)皮下注射すると
  血中抗毒素は少なくともマウス2mldに耐えられるようになる。2)ウエルシ明礬トキソイドの免疫成績は個人差が
  大きいが、免疫持続有効期間は最長2,5年、最短2ヶ月、免疫単位は最高0,5u(皮内反応法)および1,6u(溶
  血反応法)、最低0,01u以下、(皮内および溶血反応法)。免疫獲得は第2および第3回注射後1〜4週間目で
  アルミニウムトキソイドによる混合免疫は可能である。4)破傷風は0,4ccずつ3回注射で、2週間間隔の者は
  平均0,15i.A.E.、4週間間隔の者は、平均0,51i.A.E.、8週間間隔は平均1,45i.A.E.に達した。(最終注射後
  2週間目の値、以下同じ)、5)ウエルシは0,4ccずつ3回注射(間隔は破傷風と同じ)で、26人中3人に0,1、
  0,1,0,25i.A.E.の出現を見た。6)ノービーは、0,25cc2回注射(間隔は破傷風と同じ)で、23人中数名に
  0,02〜0,1i.A.E.、0,1ccずつ3回注射で(間隔は上記と同じ)は、26人中5人に0,05i.A.Eの抗毒素の出現
  をみた。7)ビブリオン・セプチックは0,25ccずつ2回注射、0,1ccずつ3回注射(間隔は上記と同じ)ではいずれ
  も抗毒素の発生を見なかった。
  第3章:総括:要するにガス壊疽は列国においてはいまだ研究の途上にあるが破傷風はすでに実用の域にある。
  本編にあげてきた事を総括すると、次のような内容を今日一般の趨勢とする。1.免疫元性が卓越したものを用い
  る。明礬トキソイドは粗トキソイドより良好である。2.免疫元混合法:(1)トキソイド混合法・破傷風およびガス壊疽
  を混合する。混合比は未定。(2)ワクチン(チフス、パラチフス)混合法・フランス、ソ連、ポーランド、イタリアなどの
  軍隊で実施されている。混合比ワクチン:トキソイド=1:2.ただし破傷風のみ。(1)(2)法いずれもワクチン相互
  のいわゆる共反作用を認めていない。3.注射方法:(1)注射回数・2〜3回。(2)注射量・1cc(単一トキソイド量)
  混合ワクチンのときは2〜3cc。(3)間隔・4週間〜1ヶ月。(4)負傷時、さらに1回注射。(トキソイドのみ)
  (5)接種後1年経過すれば再注射。(6)受動免疫との併用は可能である。特に治療上有効である。但し破傷風
  のみ。ガス壊疽の報告はない。
注目すべき事項  
本文中  
図表  
その他  
脚注・注釈  
備考  
担当者の考察