日本陸軍軍医学校防疫研究報告抄録
担当者氏名 岡田麗江
作成年月日 2008.1.25
著者 溝上三郎
著者肩書 南支那防疫給水部 陸軍軍医少佐
著者2 山本俊二
著者2肩書 南支那防疫給水部 陸軍軍医中尉
著者3  
表題 B. cloacae Jordanに関する調査研究
副題 第1編 広東省黄ふに於いて経験せるB. cloacae Jordan に依る感染例
 出典著者  
 出典表題  
 出典雑誌・書籍名  
 出典頁  
 出典発行年  
741
種類 原著
分類1 431-2
分類2 431-3
分類3  
分類4  
受付 18.5.25
印刷数  
米国メモの有無
米国メモ  
開始頁 741-1
終了頁 741-11
索引用人名 溝上三郎 山本俊二 目崎鑛夫 武部 Buchauan a. Megrarl,  Gilbeit
索引用方法 分離菌の生物学的性状 分離菌の血清学的性状
索引用材料 B. cloacae Jordan  分離菌
索引用対象名  
索引用疾病名  
索引用地名 広東省黄ふ
索引用その他  
参考文献(邦) 2
参考文献(欧) 2
2
9
背景 昭和17年8月広東省黄ふで菌検索中にチフス様疾患を思わせる患者の血中より分離した菌。元来この菌は下水または人間動物等の尿中に雑菌的に存在するもので、病原となり血中より分離されたという報告は未だ聞かない。食中毒の原因という報告はある。本菌の分類学的研究報告もある。
目的 分離菌は、一般病原細菌と性状が異なること、患者の臨床的所見を観察し、B. cloacae jordannと一致することを確認したので報告する。
方法 臨床所見の観察 分離菌7株の生物学的性状 分離菌の血清学的性状を研究
材料あるいは対象 7患者の分離菌株  対照菌:B. cloacae(軍医学校所蔵) 
研究対象(実施)年月  
場所 広東省黄ふ
結果 麻疹様発疹が発病初期よりあるが、7名中2名は認めず。38.5℃から40℃の高熱で弛張熱継続後解熱。下痢無し。便、尿から菌排出はない。感染経路不明。グラム陰性の短桿菌でかろうじて鞭毛を認める。生物学的性状、血清学的性状は、分離院とB. cloacae Jordanと一致する。異なるのは、分離菌はラクトーゼ分解、牛乳凝固が遅延する。菌の毒力とラクトーゼ分解性とに相関関係があることの暗示かもしれないが、その結果は後編にゆずる。
考察  
結論 チフス様症状を呈した7例の患者血中より、B. cloacae Jordanを分離した。患者の血清学的諸反応の結果から本症の病原が分離菌であると確認した。患者の症状は、概ね初期に麻疹様発疹を呈するのが特徴。
備考